卒業論文概要

-対話操作のための2点入力による相対運動認識手法-


仮想現実感の分野においては、ヒューマンインタフェースとしてデータグローブ等の 装置が使われているが、オペレータの身体に装置を装着するため違和感を与える、測定 範囲が制限される等の問題点がある。本研究では、2つの球を棒でつないだ識別子の運動 をカメラを用いて認識する対話操作のための相対運動認識手法を提案する。本手法の特 徴は、識別子の位置座標と面積を用いる点である。まず、2つの球の位置座標と面積を求 める。次に、これらの位置の変化方向(上、下、右、左、同じ)と面積の変化方向(大、小 、同じ)を求める。最後に、これらの組合せから識別子の移動方向(上、下、右、左、前 、後)と回転方向(±x軸、±y軸、±z軸)を求める。本手法に基づく運動認識システムを 開発し、その有効性を確認した。